「北の国から」の主題歌は30分で作られた

●「北の国から」の主題歌は30分で作られた

札幌のコンサート翌日、さだまさしに演出家:倉本聰から

「お前 富良野 来られないか?」と連絡がきた

「休みなんで行きます」

「来てくれ。ギター持って来いよ」

富良野に着くなり「お前 そこに座れ」と、

モニターで「北の国から」の1回、2回のビデオを観せられた

さだまさしは 涙を流しながら感激した

「先生 これスゴイですね」

「お前 本当にスゴイと思ってんのか?地味じゃない?」

「地味どころか、これ当たりますよ!」

「じゃお前 音楽やれ。今 作れ」「今ですか?」「ギター出せ」

ビデオを巻き戻してオープニングを再生

 

列車の車窓から川がみえる…子供たちが騒いでいる

麓郷の駅に着き、駅舎から子供たちが飛び出してくる

そこに草太兄ちゃんが迎える「よく来たなお前ら」

軽トラックに乗せて、イグニッションキーを回す

美瑛の七色の花畑を横切る

「ここ!ここでお前が歌い出す」

 

もう一度、繰り返し再生

「ここ!ここでお前が歌い出す」

「大体 感じが分かった。イントロは?」

「イントロは長くない方がいいな。直前くらいからがいいな」

「麓郷の駅 出て来たぐらいからですかね?」

「そうだな、出来るだけ短い方がいいな」

「アーアー」

「それだよ さだ。それでいいんだよ。その後どうなるの?」

「アーアーって上がったから下がりますよ。アーアー アアアアアーア」

「いいじゃない。で?」

「もう一回いきます?アーアー アアアアアーア」

「まだいけるか?」

「もう一回ぐらい上がります。ラーラー ラララララーラ」

「もう下がっていんじゃないかな」

「ラーラーララララー」

このメロディーラインが出来るまでおよそ30分

 

●「北の国から」に歌詞をつけなかったワケ

フジテレビは、歌詞を付けてヒット曲にして

番組を引っ張ってほしいと言ってきた

 

さだは、歌詞はない方が良いと思った

倉本先生に相談すると

「俺も歌詞はない方がいいと思う。だけどお前 本当に歌詞なくて大丈夫か?」

「俺は平気ですけど、先生は大丈夫ですか?」

「お前 ヒット曲の誘惑に負けるなよ」

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