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●22年間 宗教団体に洗脳され続けた女芸人:佐伯玲子

桃井かおりやキャシー中島などのモノマネでブレイクした佐伯玲子は、

バカルディ、テンション、広川ひかるらとホリプロお笑い班として活動

伊藤かずえ似のルックスで人気も高かった

その後もモノマネ番組などで活躍したが、90年代後半テレビから姿を消した

 

現在、彼女が住んでいるのは都内にある公共住宅

シングルマザーの佐伯は小学6年生の息子と2人暮らし

 

デビュー当初、ホリプロからイチオシされた佐伯の活躍は

目覚ましくドラマに出演するまでに

しかし常に期待されるプレッシャーと

人気がいつまで続くのか?不安な日々を過ごしていた

芸人としての自信が揺らいでいた2年目のある日、偶然 こんな会話を耳にする

「教祖様はやっぱり凄いよね!お墓参り行くだけで凄いエネルギーが貰えるんだもん」

お墓参りするだけでエネルギーが貰える?その言葉が佐伯の心の隙間に入り込んだ

偶然 居合わせた2人は、東京に本部を構える教団の信者

後日 佐伯は集会に参加

 

・金銭の要求が全くない

教団の教祖は、40代後半の女性、信者数は200人程度

教団の教えは、お墓を大切にすること

お墓参りに行くことで先祖のエネルギーを貰えるというシンプルな教え

しかも入会金やお布施の強要は一切ない

その手軽さから週2回行われる集会で話を聞くようになった

 

・奇跡体験を目撃

ある集会でリウマチで立てない女性の足に教祖が触れると、

女性が自然に立ち上がった

教祖いわく、波動と呼ばれる宇宙エネルギーを教祖の手を通じて送り込んだという

お腹の赤ちゃんに障害がある可能性が高いと言われた女性に

波動を送ると元気な赤ちゃんが生まれた

 

・起こった出来事全てを教祖の教えと結びつける

多くの奇跡を目撃し、教団を妄信するようになった佐伯は、

自ら「先生!私にもお札を売ってください」

お墓にお供えする2000円のお札、1本1万円のお神酒、

さらに教祖のパワーが詰まった3万円のペンダントを集会のたびに買い漁るように

すると知り合いの芸能関係者から脚本の仕事が舞い込んだ

仕事が来た理由を教祖のおかげと思い込んだ

すると佐伯の行動はさらにエスカレート

 

入信から4年、30歳の時にプロレスラーの男性と結婚

しかし中々子宝には恵まれなかった

子供が欲しかった佐伯は、集会のたびに波動を入れてもらった

 

入信から13年、39歳で男の子を授かった

ついに夫と息子も教団へ連れて行くように

入信から18年目、44歳の時、佐伯の体に異変が見つかった

病院で検診を受けたところ、子宮筋腫と診断

すでに11㎝とかなり大きかった

医師から子宮の全摘出を勧められたが、

「私は手術はしません!教祖様の言うことは絶対なんです!」

前日 病気が分かった佐伯は、教祖に相談

「医者からは全摘出しろと言われているんです」

「それはダメ、もっと波動を入れないと手術しても失敗します」

波動エネルギーとお墓参りで治すように提案された

夫は何度も手術するように説得したが、聞く耳を持たなかった

そんな佐伯に耐えられなくなった夫はついに離婚を切り出す

家庭崩壊、シングルマザー、その結果、生活も一気に苦しくなった

しかし佐伯は母が援助してくれたお金まで教団へ注ぎ込むように

子宮筋腫はいっこうに改善せず大きくなり続け、直径30㎝にまで達していた

 

そしてバセドウ病を発症

体重は一気に10㎏激減、さらに転倒し手首を骨折

精神状態も不安定になり、息子にまで当たるように

入信から22年、佐伯はあることをきっかけに宗教依存から脱却する

 

ある日 佐伯は昔仲の良かった友人に再会

佐伯の変貌ぶりに驚く友人に、これまでの経緯を説明した

すると「そんなのウソだよ!その教祖の会ってからどんどん不幸になっているじゃない」

佐伯は最後に教団が所有する保養所で行われる1泊2日の波動合宿ツアーに参加

参加費用は26000円で参加できるのは命にかかわるような重病患者のみ

1日中、教祖の波動を体に注入してもらった

帰宅後、ノロウイルスに感染

あれだけ波動を入れてもらったのに、ノロウイルスにかかるのか?

ようやく気付いた佐伯は、すぐさま手術

 

最終的に佐伯が教団に費やした金額は総額1000万円以上

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