解決!ナイナイアンサーで紹介
かつてティーンから絶大な支持を受け、
テレビや雑誌から引っ張りダコだったギャルのカリスマ
●パニック障害を発症し芸能界を引退した安西ひろこ
1990年代後半、ファッション誌のモデルとして活躍した安西ひろこ
その活動は多岐にわたり、スケジュールは多忙を極めた
さらにこの頃、結婚まで考えた恋人と破局
多忙…孤独…苦しみの中、それはドラマの撮影中に起きた
2001年、パニック障害 発症
撮影現場で突然 倒れ、病院へ緊急搬送
「あなたはパニック障害かもしれません」と医師から宣告
突然の動悸や呼吸困難、発汗 めまいなどに襲われるパニック障害
ストレスなどが原因と言われている
医師からのストップで芸能界を休業
実家に戻る事に、数か月まともに食事も摂れず、体重は30㎏台まで落ちた
最初は頑張って食事を摂ったり、お風呂に入ったり、トイレに行ったりしていたが、
段々それが出来なくなり、平衡感覚が無くなり床を這いつくばって移動
「いいじゃんもう…死んじゃいなよ」など毎晩のように幻聴が聞こえてきた
そして部屋から一歩も出られなくなった…尿や便が垂れ流し状態
暗く汚れた部屋、掃除をはじめ全ての面倒を見たのが、安西の母だった
父は単身赴任のため別居状態、母は働きながら献身的に安西に尽くした
2003年、発症から3年目、外に出る練習を始めた安西
ようやく2駅先の母の仕事先に辿り着けるようになるのに2年もかかった
次に始めたのが人とのコミュニケーション
昼は洋服店、夜はダーツバーで働くように
2008年、発症から8年目、芸能界に復帰
元気な姿を取り戻したかに見えたが、
無理をしてしまいわずか数か月で再び休業状態に
心が折れてしまう安西を母の言葉が救った
「実はお母さんも昔…あなたと同じ病気だったのよ」
母:美智子さんもかつてパニック障害で苦しんでいた
長女の育児中に突然発作に襲われた母
パニック障害が認知されていない時代…
周囲から「ズボラ病」と言われ、母親資格の烙印を押された
誰にもその経験を語らなかった母が、初めて安西に語った
「大丈夫。私も乗り越えたんだから、絶対にひろこも乗り越えられる」
同じ病に襲われた娘を守り続けた母
母を道しるべに再び前を向いた安西は、ついに病気を克服した
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