膨らむ借金に追い込まれ自殺を考えた尾上松也の壮絶な人生

●一門を背負い自主公演を続けた尾上松也の壮絶な人生

 

1990年5月、5歳の時に歌舞伎座:伽羅先代萩で初舞台

松也の父:六代目 尾上松助は、代々続く家柄ではないため、

目立たない役が多く知名度もほとんどない

当時、セリフのない役しかもらえない松也に対し、

高校のクラスメイト:中村七之助は主役級の役を演じていた

松也は周囲の活躍にジェラシーと焦りを感じていた

 

●一門を背負う

松也が20歳の時、父:松助が突如 他界し、一門を支える事に

この頃の松也は大した役も貰えず、そんな余裕はなかった

妹は中学生、尾上の弟子は3名…

20歳で一門と家族を養うために借金するほど生活は追い詰められた

ただ待っているだけでは役は来ない

松也は状況を打破するため自主公演の開催を決断

 

市川猿之助の自主公演に出演したのが自主公演を始めたきっかけ

第一回目の自主公演の前、たまたま地方公演で猿之助と共演

2人で食事した際、「実は自主公演やるんです」と報告すると

「大変だろ?周りに何を言われようとお金がどんなにかかろうと一回始めたんだったら絶対に続けなくちゃダメ!継続は力なりだからな」とアドバイスしてくれた

 

スポンサーの営業や資金調達、赤字が出たら自腹

通常 顔となる看板役者が行うため、

駆け出しの役者が行う事はまずない

無謀な挑戦に周囲からは白い目で見られた

観客席は半分も入らず、そのほとんどが身内ばかり、

一般で買ってくれる人はいなかった

 

果敢に挑んだ自主公演は大赤字

 

それでも松也は自分をしてもらうため、

一門の士気を高めるため毎年 自主公演を続けた

 

●追い込まれ自殺を考えた

大赤字が予想され、膨らむ借金に追い込まれた時…

松也は泣きながら、家族と友人と一門にメールで遺書を書いた

 

しかし好転する兆しがないのに信じて付いてきてくれる人たちを

置き去りにするような無責任な事は出来ないと自殺を踏みとどまった

 

自主公演以外にも自らチャンスを掴むため

歌舞伎界で異例のミュージカルにも挑戦

 

すると歌舞伎でも役が貰えるように

 

最後に松也は、父が天国で嫉妬で狂うような活躍をしないと

父の後を継いだ意味がない、と語った

 

●潔癖症

・普段、大雑把で面倒くさがりだが、

大衆浴場で体を洗わずに、もしくはかけ湯だけで浴槽に入ってくる人

それを見ただけでその浴槽に入れなくなる

温泉は人がいない時間帯に入り、浴槽を出たら体を洗い直す

公共トイレでは大便が出来ないので、便秘気味

・プールサイドは裸足で歩けない

プールサイドは爪先立ちで歩く

・トイレのドアノブは素手でつかめない

 

●毎朝クレープを食べる

生クリームが大好きで、毎朝クレープを食べている

クレープ屋の前を通ったらクレープを買わずにいられない

 

●結婚相手に求めるモノ

・趣味や価値観で共通のものがあること

・落ち着いて包容力があること

・お尻フェチ→その人にあった良いお尻であること

理想は中村七之助のお尻

・耳フェチ→耳は女性に限らず、男性の耳も見る

見た目、触り心地、噛み具合を判断する「本来は噛みたいです」

(1842)

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