神戸弘陵学園高等学校から
西武ライオンズにドラフト1位で入団した玉野宏昌
当時、西武から巨人に移籍した清原和博の背番号3を継承
人気を博したが、清原の看板は重く、
プレッシャーに負けて野球界から姿を消した
ドラフトで1位指名を受けていた時、
2指名を受けたのが、社会人野球で活躍していた森慎二
同期入団した2人は、すぐに意気投合
森はプロ1年目から抑えのエースとして活躍
チームのリーグ優勝に貢献した
そんな森は、2軍に甘んじていた玉野を叱咤激励
2005年、玉野はプロ9年目で戦力外通告
すでに結婚していた玉野は、総菜を作るアルバイトや運送会社を転々
ようやく腰を落ち着けたのは、紙製品の販売会社
しかし今の仕事を続けていくべきか、人生に進路に悩むように
そんな時、西武のコーチに就任していた森に相談
すると「しっかりせい!人生後悔のない決断をしろよ」
2017年、6月25日、試合前の練習に参加するため球場に向かっていた森
森の体に現れたのは、微熱、倦怠感
すでにこの時、森は、溶連菌(人食いバクテリア)に感染していた
菌が傷口などから侵入して発症する
発症すると恐ろしいスピードで体が壊死
28日、溶連菌の感染による敗血症により森慎二 死去
森の死去から数日後、森というソニー生命保険の社員から会社に誘われる
「色々考えることがあるかとは思いますが、ぜひ後悔のない決断をしてください」
転職をするかしないかで迷っていた玉野は、その言葉を聞いて決断する
2018年4月から玉野は、ソニー生命保険の営業に転身した
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