2008年、「home」が大ヒットした歌手:木山裕策
39歳までは ごく普通のサラリーマンだったが、
日本テレビの深夜のオーディション番組「歌スタ!」に応募し、
見事合格、デビューが決まった
その年の紅白歌合戦に初出場を果たした
●闘病
そんな木山は、デビューする前に生死をさまよう大病に侵されていた
当時 子供が3人いた、36歳で甲状腺がんを発症
会社の人間ドックで医師が木山の喉を触診「何か腫れてるね」
自覚症状も血液検査でも全く問題なかったのに、精密検査すると
2㎝×3㎝の悪性の腫瘍が見つかった
左右にある副甲状腺まで全摘出するかは、開いてみないと分からなかった
木山は、手術を決意した
前日、進行次第では声が出なくなるかもしれない、
と宣告されてから誓約書にサインを書いた
普通のサラリーマンだったが、
幼い頃からとにかく歌が好きで、何かあったら歌っていた
明日から歌えなくなるかもしれない、
何で歌っとかなかったんだろうと後悔した
幸いにも転移は見られず、左側の甲状腺を摘出、手術は成功した
退院後も激痛は続き、薬による治療をしながらも職場復帰を果たした
●home誕生
明日死んでしまうかもしれない、闘病で木山の考えが変わった
また発症するかもしれない、日々不安がよぎった
そんな中、4人目の子供ができた
「今 僕が死んだら「お父さんって何してた人なんやろ?」って残せるものって何だろう?と考えたら、僕は声や歌だった」
そして「歌スタ!」にエントリーし、ボイストレーニングを開始
自らの想いが詰まった「home」が誕生した
木山は現在、平日はサラリーマン、土日は歌手活動を続けている
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