4歳のときに両親が離婚、父方の祖母に育てられた
19歳で東京理科大学に進学するが、
役者を目指し、わずか3週間で中退
養成所のレッスンに通いながら
横浜の魚市場でアルバイトを始めた
ある日、総菜屋に配達に行ったとき、
「美味そうだな」「何だ兄ちゃん腹減ってんのか?」
声をかけてきたのは総菜屋の店主:塙さん
貧乏だったムロの姿を見かねて、
アジの天ぷらと おこわをご馳走してくれた
その日以来、毎日 ご飯を食べさせてくれるように
「いつか役者で売れたら恩返しします」
「役者でなんか食っていけねぇよ!一握りしか成功しないんだ、だからお前なんか役者なんか辞めて安定した仕事をしろ」
この言葉が逆にムロの心を動かした
いつか一人前になっておじさんに認めてもらう
その後は、劇団を転々とするが、全く売れない日々
どんな役でもいいとオーディションを受けるが、
25歳まで全て書類審査で落ちた
それでもムロは、諦めなかった
ここで挫けてしまっては塙さんに合わせる顔がない
18年もの間、下積み生活を続け、役者としてブレイクした
ずっとムロを心配していた塙さんは、ある日、
NHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」でムロを発見
鳥肌が立ったという
ムロが役者を目指したとき、
郵便局員になってほしかった祖母は大反対
「蛙の子は蛙だ」
ムロの父親も役者を目指し、すぐに諦めて帰って来たという
それを見ていた祖母は「絶対にやめなさい」と反対し続けた
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