1972年「恋する季節」でデビューした西城秀樹
翌年「情熱の嵐」が初のトップ10入り
一躍、トップアイドルの仲間入りを果たした
その後もヒット曲を連発
デビューから6年、「ヤングマン」との出会いを果たす
CM撮影でロサンゼルスに行った時、
ホテルのラジオをから偶然流れてきた曲が
ヴィレッジピープルの歌う「Y.M.C.A.」
この曲を是非日本語で歌ってみたい、
そう思った西城秀樹は帰国後、スタッフに提案した
しかし、スタッフは難色をしめす
当時、外国曲のカバーは売れない定説があり、事務所は猛反対
そこで日本語の歌詞をつけコンサートで歌ったところ、会場は大盛り上がり
ファンからテレビ局やラジオ局に「ヤングマン」のリクエストが殺到した
あわてた事務所は急きょレコード化を決定
しかしこの時工場では次の新作の制作に取り掛かっていた
事務所は工場に作業を中止させ、ヤングマンの制作を依頼
いきなりの作業変更に工場は怒り心頭
作業は全く止まってしまった
発売日まで20日を切っていた
西城秀樹は当時、神奈川県大和市にあったビクターのレコード工場に向かった
「どうしてもこの曲をレコードにしたいんです。お願いします」
一人一人に頭を下げ、中庭で「ヤングマン」を聞いてもらった
西城の熱意が伝わり、レコードプレス作業が再開、
「ヤングマン」は無事完成した
「ヤングマン」は売り上げ総数80万枚を記録し、
5週連続オリコン1位を獲得
●西城秀樹が歌う「Y.M.C.A.」は、Young Men’s Christian Associationの略
「Y.M.C.A.」とは、キリスト青年会をさす
Young Men’s Christian Associationの略
アメリカで生まれた曲を日本語に訳す時に
「Y.M.C.A.」を「若いうちはやりたい事 何でもできるのさ」
「Young Man Can do Anything」と意訳した
ちなみに西城秀樹は、
「Young Man’s Creative Action」と独自に解釈している
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